良い日、ころころ

良い日には旅立たずに転がっています

ゾンビの故郷

疫病が流行り出した頃に感染者だーとか感染するーとか騒いでるのをみて、ゾンビものの映画みたい、やべーって思ったんだけども、最近は感染してるとかしてないじゃなく、身の回りの人間みんなに生気がなく、ゾンビみたーい、ゾンビの里じゃん、楽しいライフとはいったいなんなんだろって思っている。

全員が全員うっすらすり減っている。医療関係者とか飲食店経営者とかごっそりすり減っている人々もいるのだろうけれど、むしろ身近なところで目につくのは、うっすらすり減っている大勢であり、話す人話す人、全員ケアが必要そうなこの循環。

直近の将来がどうなるのか、今後どうしていくのがよいのか決めにくい状態が続いているのはそれだけで人々の心をゆっくりと蝕んでいくようで、これが非常に大規模に同時的に生じてくると、もうどうしたらよいのか、世界全部老老介護みたいな状況やんって。

まさに初代ゾンビなのか、しかしショッピングモールで無心で消費行動を繰り返すことすら叶わないまま満員電車にのって労働へ。働かなければ移動するべからず。足踏みしながら迎える年末、歳末セールもオンラインの週末、Wi-Fi繋がらない夜はひとり、思い出せないゾンビの故郷。