夏: 電気と熱 / 昨夜にサマーウォーズを見た

頭に流れるのが電気信号である、dimmer、明滅する、意識はついたり消えたりするので、言葉を並び立てて意識の流れ説明しようとするのはおそらく科学的に誤りである。

夜中の自動販売機、コンビニ、切れかかった蛍光灯、夜ほどくっきりと彫琢される意識の流れは、天から降り注ぐ太陽を前にしてはまったくどこにあるかわからない。

でも昼間にも昼間にこそ電気は流れていく、暑いからクーラー、熱中症対策でぼんやり、ついたりきえたりの頭のなかで消えていく言葉を追いかけたり諦めたり。

でもまだ電気は通っているので、浮かんでくるから大丈夫、近所の一軒家に住むこどもたちはビニールプールで遊んでいて、茶トラの猫はアスファルトの陰でのびている。

電気を消して寝ているときも、寝ていない、熱中症対策でクーラーも消さない、電気が通って夢を見ている、明滅の滅のときだけ、ほんとうに生きているのかなと、悩めることこそ生きていること。ワクチンはいつ打てるかな？

送る蝉の声。文章が偽物である。私はだれ？